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注文住宅の問題解決

個人ノルマと働きすぎ仕事の単独性がつよく、ノルマが個人に課せられるタイプBの労働者に目を転じよう。 代表格はホワイトカラーでは唯一「稼ぐ」部門とみなされている営業職、セールスマンであり、その働きすぎは直接的に、なかば強制的・なかば自発的に決められるノルマの大きさに規定されている。
はじめに、ビジネス雑誌の特集記事と私自身のききとり結果をまとめた。 それは現在のセールスマンたちが負う個人ノルマの具体的なイメージを私たちに与える。
ここにみる数値の評価は、あるいは人によって異なるかもしれない。 しかしこの水準がふつうに働いてゆくには総じて過大にすぎることは、この部門から働きすぎによる過労死が多発していることからもうかがえよう。

3菱農機の営業マンは、単身赴任先の兵庫県で心筋梗塞のため死亡した。 彼は「死の前日まで34日間、農家などへの営業活動を一日約15時間続けていて、休日は1日もなかった」。
3年後、労災認定を受けている。 同じ農機具販売関係では、ある会社の特販課長(当時46歳)が、94年7月、出張中にクモ膜下出血で倒れ、3日後に死亡して2年の後、労災認定された事例もある。
倒れる前日までの15日間で200時間、それがこの人の労働時間の記録である。 広告代理店の電通では91年8月、入社2年目、24歳の若者が過労からうつ病になり自殺している。
ラジオの広告枠を広告主に売る営業活動に携わっていた彼は、自殺の直前一ヵ月前には「3日に1日は徹夜」という長時間労働を続けていた。 彼が「会社に提出していた勤務状況報告表」は、「実際の退社時間を記録した書類と著しく食い違っていた」。
この「勤務時間の過小申告」の慣行にも注目して、損害賠償の請求を裁く東京地裁は、96年3月、1億2000万円の支払いを電通に命じたのである。 もう一つ紹介されるべきは、エース証券の若い営業マンの過労死である。
1990年10月20日、社員の慰安旅行先で急性心不全のため命を奪われたKI氏は、連日午前6時50分から午後10時まで、約200件の電話外交と数多くの訪問外交、それに外交ノートのまとめや資料づくりなどにつかう夜3時間ほどの「自主時間」という激務をこなしていた。 会社の公表する「ヤング預かり資産番付表」では「東の横綱」(預かり資産15億3438万円)格のトップセールスマンだった。
そうしたKI氏の働きぶりをつねに称揚して疾走させておきながら、会社は、これは私病による死であって労災ではない、「強制ではなく自発的残業だった」と説明したものである。

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